光触媒のメカニズム

光触媒分解反応

酸化チタンが触媒となって太陽または蛍光灯等から照射される光り(紫外線)エネルギーを吸収・利用 し起こる反応(抗菌・脱臭)=光エネルギーが不可欠=この反応は物質を分解してしまう現象です。例えば、有機物は二酸化炭素と水に分解されます。これは光 合成反応の逆で燃焼反応に相当します。しかし、光触媒反応では通常の燃焼反応とは全く異なり、燃焼反応ではいったん火がつくと物質がなくなるまで反応は続 きますが光触媒反応では、光があたるとき(照射される光の量の分)に光の量だけ反応が起こります。

光触媒の超親水性

親水化とは、ガラスなどの材料表面に水がよくなじむ現象です。多くの材料では、水を落とすと水滴がつきます。ところが、酸化チタンをコーティングした材料は紫外線をあてた(照射した)後では、その材料表面では水は水滴にならずに、ほぼ完全に拡散し広がってしまいます。
この現象は光触媒のもう一つの反応で、光親水化反応といいます。酸化チタンをコーティングした材料では、水がかかると汚れが簡単に洗い流されてしまった り、水滴が全くつかなくなる反応を利用して、人手をかけずに汚れを防ぐ防汚染効果(セルフクリーニング)が発揮されます。

処理前 処理後
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